「巨瀬町の歴史散歩」
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三、尾 原
1、尾原の名称について
尾のように長い原という簡単な意味でつけられたのではあるまいか。しかし、この尾原は元暦二年(1185)片岡八郎弘常が粧田山城主になった頃からその空が注目され農民にとって毎日大切なその日の気象を占う気象台のような役目を果たしてきたのだそうだ。尾原の雲が晴れていたらその日は晴れ、曇っていたら雨になるというふうに、農民にとって空が貴重な宝になになってきたといわれている。
2、御崎神社の狛犬
昭和45年6月2日 市の重要文化財に指定されている。室町時代の作で松の木彫で、高さ50cmで元は彩色されていたということだ。この狛犬は形相がよい。
3、上組薬師堂の仏像
伝来の古文書によると、ここの薬師如来は正治二年(1200)鎌倉時代の作となっている。元は実相寺に存在していたが、康元元年(1256)火災にあい、それから現在まで脇士としての不動明王と昆沙門天と共に、ここの薬師堂に祭られている。ここの仏像と同一作者と言われている実相寺本掌の阿弥陀如来は平成4年9月24日 市の重要文化財に指定された。